研究テーマである、『真似』という行動が日本のトレンドを生み出しているのではないか、
真似されることが嬉しいと思う人がいる反面、真似されたくないと思う人もいる、この均衡が流行を生み出しているのではないか。
と言う仮説のもと真似に関する先行研究の調査とゲーム理論の学習を進めてきた。
ビリニュス大学に留学し、リトアニア人だけでなく、様々な国から来た留学生と出会った。
そこで、彼らの国にも、真似される・真似することに対する特別な感情があるか、真似することの価値観について聞いてみた。
・世界の真似に関する価値観(感じ方)を知り、日本と比較する。
・帰国後に実施予定のgoogle formを使ったアンケートの実施範囲を決めるため。
→日本に的を絞るべきか、海外の人にもアンケートを実施するべきか
聞いた質問は主に2つである。
1)個人的に真似すること、真似されることに対して特別な感情があるか。
2)国全体(国民性)から見ると、真似すること、真似されことに対する感情はどのようなものか。
3人の留学生にインタビューを行った。
1人目)韓国人・22歳・女性
2人目)アゼルバイジャン人・22歳・女性
3人目)インド人・21歳・男性
・真似されたら嬉しいと感じる。なぜなら自分のファッションやスタイルがクールなものとして受け入れられている証しだから。
・一方で自分が周囲の友人を真似することはない。
・いわゆる韓国ファッション(K-popアイドルなど)は自分のスタイルではないし、それが可愛いとは思わないから。
・全員が同じ顔(美容整形)、同じファッションで、みんなと違うスタイルができないのはおかしいことだと思う。
・真似されたら嫌がる女子も一定数いる。
・しかし、彼女らはk-popアイドルやインフルエンサーの真似をしている
・真似されたら嬉しい。自分を好いてくれているから真似された、と思うから。
・自分も友人がいいものを持っていたら真似する。
・しかし購入前に、確認はとると思う。(同じ物を買おうとしている意図を伝える。)
・ブロガーやユーチューバーなどのインフルエンサーを真似することはある。
・しかし友人間の真似で(日本や韓国のように)険悪な空気感になることはない
・気にしない人の方が多い
・真似されても特に何も感じない。嫌な気持ちにもならないし、特別嬉しいとも思わない。
・それぞれが自分のスタイルを持つべきだから
・しかしiPhoneを使わない理由の一つとして、多くの人がiPhoneを使っているからだ。
(もちろん他の要因もあるが)
・マジョリティーにはなりたくないと言う気持ちがあるから他の人の真似をすることはあまりない。
・インドでも(特に女子)日本や韓国と同じ状況(真似されて嫌悪感を感じる)は起きることもある。
・一方で男性は気にしない人がほとんどである
・更にインドのフェイク商品の市場は非常に大きい
・フェイク商品とわかっていても、何の抵抗もなく買う人がほとんどである。
・なぜなら、タグを見ない限り素人には本物との区別が付かないし、わざわざタグを確認する人もいないためである。